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幸せの村
ガーナ郊外の漁村「幸せの村」。
ガーナの首都アクラから車で3時間ほど離れた郊外に、アコソンボという漁村があります。とても貧しい村ですが、自然も人々の心もとても豊かで美しく、Inna Projectでは「幸せの村」と呼んでいます。
4月、インナハウスの子どもたちとみんなで、この「幸せの村」を訪問しました。村の子どもたちはガーナの伝統的な太鼓とダンスで、私たちの歓迎パーティーを開いてくれました。
村の子どもたちとインナハウスの子どもたちは言葉が通じないのに、みんなでカヌーに乗ったり、湖で一緒に泳いだり、村の子どもたちから釣りの仕方を習ったり、湖でみんなで釣りをしたりしているうちに、すぐに仲良くなりました。
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6月にJICAから助成金を頂けることになり、この「幸せの村」で持続可能な自給自足の村づくりを進めることになりました。
近年観光開発が進んで、村の自然が破壊されつつあります。また気候変動により漁獲量の減少しており、現金収入がほぼゼロの状態です。そのため、今の大人たちが子どもの頃はみんな学校に通うことができていたのに、今の村の子どもたちのほとんどは学校に通うことができていません。村の美しさを保ち、子どもたちに学ぶ機会を与えるため、村人たちと協力して、2024年から新たなプロジェクトを進めていきます!
まずは、自分達が食べるだけでなく、マーケットで売って現金収入を得られるよう、トマトや唐辛子など保存可能で栽培が簡単な野菜を育てます。そしてその売上でボートの電動モーターを購入し、現在よりもっと遠くの海でも漁業ができるようにします。
また農作業と並行して、幼稚園の建設を行います。ガーナでは幼稚園で読み書きや簡単な計算の勉強をしますが、幼稚園卒業レベルの学力がないと小学校に入学することができません。村の幼稚園を作って、子どもたちが読み書きができるようになる頃には、農業と漁業で村に現金収入が入るようになっており、子どもたちが小学校に通えるようになる、というのが目標です。