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2023年4月

ガーナの漁村「しあわせの村」を訪問しました


4月頭の5日間、「幸せの村」と呼んでいる、アコソンボ村を訪問しました。私がマネージャーをしているダンスチーム“Azonto”の子どもたちや、Inna Houseの子どもたち、合わせて8人で行きました。Inna Houseの子どもたちと村の子どもたちはすぐに仲良くなりました。村の子どもたち民族のエウウェという言葉を話します。Inna Houseの子どもたちも、英語とトゥアレグ族の言葉を話すので、会話はできないはずなのに、みんなでカヌーに乗ったり、湖で一緒に泳いだり、村の子どもたちから釣りの仕方を習って(アコソンボ村は漁村で、子どもたちも魚を捕まえるのがとても上手です)、湖でみんなで釣りをしたりしているうちに、すぐに仲良くなりました。みんな本当に楽しそうでした。


村では、大人はみんな助け合って子どもを育てます。何も言わなくても、自分の子どもじゃなくても、大人がみんなで村の子どもの面倒を見ます。



初日の夜、村の子どもたちはガーナの伝統的な太鼓とダンスで、私たちの歓迎パーティーを開いてくれました。みんな本当にダンスが上手!みんなでガーナの村の文化に触れました。

Inna Houseの子どもたちはガーナの都市部のことはわかっても、ガーナの伝統や村の文化は全く知りませんでした。都市部では太鼓の音楽なんてほとんど耳にしません。

Inna Houseの子どもたちは、日頃から水泳の練習をしていたおかげか、村でもみんな泳ぐことができました。それでもやはり、村の子たちはもっと上手でした。子どもたちは、彼らみたいに泳げるようになりたい!と言って、今も頑張って水泳の練習をしています。

村に比べて、アクラは食の選択肢がずっと多いです。屋台でもいろいろ食べられるし、Inna Houseの給食でも、毎日違うメニューが出ます。しかし、村は奥地にあるため、スーパーなんてありませんし、そう簡単に都市部のマーケットまで来て食材を調達することもできないため、普段の料理は2種類くらいしかありません。村の人たちは、貧しい中、5日間みんなにご飯を用意してくれました。2種類と言っても、主食は同じで、つけるソースが違うというくらい。アクラに戻ってきたときに、子どもたちはいろいろなものが食べられることのありがたさを感じていました。いろいろなものを食べられるというのは、決して普通のことではありません。思わぬところで、大切なことを学ぶことができました。



アコソンボ村への道中、私のある友達がカリポというガーナで人気のフルーツジュースをくれました。寄付として200本も!ちょうどその日がイースターだったので、村の子どもたちみんなに配って、美味しくいただきました。




Inna House の子どもたちの春休み


4月で1学期が終わり、春休みに入りました。

4月中ほとんどの間、子どもたちはアクティビティセンターに通っていました。アクティビティセンターとは、日本でいう学童のようなもので、定期的に子どもたち向けのイベントを開催していて、各地からさまざまな国籍の子どもたちが遊びにきます。

アクティビティセンターには積極的に子どもたちに行くように促していました。春休み中は授業がないため子どもたちは暇になってしまいます。ただInna Houseでぼーっとしていて欲しくないし、勉強のモチベーションが維持されるよう、学校の子どもたちの環境にいてほしいと思っているからです。ストリートの子どもたちと遊んでいると、どうしても「すぐにお金が手に入って、そのお金ですぐに遊べる」という感覚に戻ってしまい、勉強を継続する目的を見失ってしまう恐れがあります。わざわざ学校に行って大変な勉強をして仕事を得なくても、物乞いをすればすぐにお金が手に入るからです。

アリは次から高校生になります。第一志望はウガンダにあるサルジオというインターナショナルスクールに決めました。ここ数年はコロナの影響で1月入学でしたが、今年からコロナ前の9月入学に戻ったため、受験の時期が半年分早まってしまいました。受験勉強ができる時間がかなり少ないため、クラスメイトと一緒に一生懸命勉強しています!


ティジャニは、学校が休みの日も、月曜日から土曜日まで、毎日サッカーの練習をしています。学校に通っている4人の子どもたちの中で一番年下のラシダンも、サッカーを始めました!ラシダンは、週に一回サッカークラブに通っています。金曜日はダンス、残りの平日は、Inna Projectのインターンのレアさんから水泳を習っています。



ラルソくんが学校に通い始めました!



ティジャニのお兄ちゃんで、16歳のラルソくんが学校に通い始めました!

リングウェ・ステイトという学校です。ラルソくんの学校探しは2ヶ月かかりました。16歳で、今まで一度も学校に行ったことがなく、Inna Houseで覚えた自分の名前以外、読み書きがほとんどできなかったため、なかなか受け入れてくれる学校が見つかりませんでした。他の子どもたちは読み書きができなくても、まだ幼いので受け入れてくれる学校はすぐに見つかりました。

学校探しでは、自分の学年を決めるためのテストを受けます。ラルソくんの学力は幼稚園レベル。小学校でさえ、16歳では受け入れてもらえません。ラルソくん自身も、小学1年生の中に入るのはかなり抵抗がありました。

そしてやっと見つかったリングウェ・ステイトという学校で、無事4年生クラスに入れてもらうことができました。とても小さい学校で、1クラス4〜5人しかいません。ラルソくんは4年生のクラスにいますが、学習内容は小学校1年生レベルです。自分でテキストは全て用意するので、4年生クラスの中で勉強を教えてほしいとお願いし、教えてくれることになりました。そのため、クラスメイトとは違う内容の勉強をしています。Inna Houseでも、チューター(インターンのレアさん)がついて、毎日勉強しています。

そしてなんと!!学校に入って1ヶ月も経っていないのに、もう割り算の勉強をしています!アルファベットすら満足に読み書きできなかったのに、1ヶ月で足し算・引き算も掛け算も終わって、割り算の勉強をしているのです。ものすごい成長ぶりです。

3年前、ラルソ君に学校に行きたくないのかと聞いたことがあります。当時ラルソ君はチューイングガムを売っていて、その仕事にこだわっていました。物乞いとチューイングガム売りで生活してきたので、自分の今の仕事以外のことには興味を向けませんでしたし、学校に行くなんて想像したこともありませんでした。しかし今年になって、弟のティジャニが学校に通い始めたある日、ラルソくんから電話がかかってきて、学校に行きたいと伝えてきました。そこから学校探しが始まり、ラルソ君はInna Houseに住み始めました。学校が見つかるまでの2ヶ月間、他の子どもたちが学校に行っている中、自分だけ学校に行くことができず、一日中Inna Houseにいました。チューターのレアさんがアルファベットを教えていましたが、勉強をしたこともないのでほとんど身が入らず、もどかしい思いをしていたはずです。

それが今では、学校で宿題もたくさんもらってきて、放課後もInna Houseで勉強を頑張っています。



↑こちらはラルソくんの入学祝いの様子。新たに誰かが学校に行き始めたら、登校初日にみんなでケンタッキーに行ってお祝いをします。



アフリカ服のモデルを体験!



↑ラルソ(左)とアリ(右)が、アフリカの服のブランドのモデルを体験しました!ラシダン(左下)にはブカブカでした😂


また、3月の活動報告でお伝えしていた、ラシダンに暴力を振るった先生は、抗議して解雇されました。ご心配してくださった皆様、ありがとうございました。


最後までお読み頂き、ありがとうございました!サポーターの方が主催してくださっているチャリティフラレッスンでは、レッスンの代金を全額Inna Houseに寄付してくださっています。メンバー大募集中ですので、ご興味のある方はぜひご連絡ください♪引き続き、皆様のあたたかい応援をどうぞよろしくお願い致します。

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